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あごが痛い、口が開きにくい、音がする方へ

飯田橋の歯医者-飯田橋エトワール歯科医院の顎関節症

「口を開けると耳の前が痛む」
「食事の途中であごが疲れる」
「急に口が開きにくくなった」

こうした症状は、顎関節症によって起きている可能性があります。
飯田橋エトワール歯科医院では、症状の経過やお口の状態、あごの動きなどを確認し、元に戻すことのできる保存的な治療からご提案しています。

 

顎関節症とは

顎関節症は、あごの関節である顎関節や、あごを動かす筋肉である咀嚼筋の痛み、関節音、口の開けにくさ、あごの動きの異常などを主な症状とする障害の包括的な診断名です。

日本顎関節学会では、症状や病態によって次の4つに分類しています。

咀嚼筋痛障害
あごを動かす筋肉の痛みを主な症状とするもの

顎関節痛障害
顎関節そのものの痛みを主な症状とするもの

顎関節円板障害
関節のクッションにあたる関節円板の位置や動きに問題が生じるもの

変形性顎関節症
顎関節を構成する骨に変化が生じるもの

複数の病態が重なっていることもあります。また、同じように「あごが痛い」「口が開かない」という症状でも、顎関節症以外の病気によって起きている場合があります。
どの病態に該当するか、他の病気が隠れていないかによって対応が異なるため、治療前の診査・診断が重要です。

顎関節症は女性にやや多く、20歳代と40歳代以降に多くみられるとされています。多くは時間の経過とともに改善していくことが知られており、はじめから大がかりな処置や手術が必要になるとは限りません。

 

こんな症状はありませんか

痛みやだるさ

口を開け閉めすると、耳の前やあごの関節が痛む

食事の途中であごが疲れる

かたい物を噛むと、あごや頬が痛む

朝起きたときに、あごや頬がだるい


お口の動きや音

以前より口が大きく開かなくなった

口を開けると「カクッ」「ジャリジャリ」と音がする

口を開けるときに、あごが左右どちらかへずれる

開け閉めの途中であごが引っかかる

急に口が開かなくなった/口を開けた後、閉じられなくなった

※「指を縦に3本入れられるか」が口の開き具合の目安として使われることがありますが、指の太さや骨格には個人差があります。指が入るかどうかだけで、顎関節症の有無や重症度を判断することはできません。

※顎関節症に頭痛や首・肩のこりを伴う方もいますが、これらは顎関節症だけにみられる症状ではありません。強い頭痛、突然の頭痛、発熱、しびれなどがある場合は、歯科以外の病気も考える必要があります。

 

音だけなら治療が必要とは限りません

飯田橋の歯医者-飯田橋エトワール歯科医院の顎関節症

口を開けたときの「カクッ」という音は、関節円板の位置や動きに関係している場合があります。
ただし、関節音だけで痛みや口の開けにくさがなく、日常生活に支障がない場合は、積極的な治療をせず経過をみることもあります。音を完全になくすことを目的に、歯を削ったり無理にあごを動かしたりすることはおすすめできません。

音に加えて痛みや開口障害がある場合、音の状態が急に変わった場合は、一度診査をお受けください。

 

顎関節症の原因——「噛み合わせだけ」の問題ではありません

飯田橋の歯医者-飯田橋エトワール歯科医院の顎関節症

顎関節症は、特定の一つの原因によって起こるとは限りません。身体的な要因、日常の行動や習慣、心理社会的な要因などが複合して発症・悪化すると考えられています。


物理的・行動的要因
転倒や打撲などあごへの外傷、あくびや歯科治療による長時間の開口、かたい物やガムを長時間噛む習慣、頬杖やうつむいた姿勢など

習慣・癖
日中に上下の歯を接触させ続ける癖(TCH)、歯ぎしり・食いしばり

全身・環境要因
不安・緊張・ストレスなどの心理社会的要因、睡眠や生活リズムの乱れ、個人ごとの負担の受けやすさ


上下の歯は、食事や会話をしていない安静時には、通常わずかに離れています。仕事中やスマートフォンを見ているときなどに歯が触れていることに気づいたら、唇は軽く閉じたまま、上下の歯を離してあごの力を抜くことが大切です。

 

歯ぎしり・食いしばりとの関係

飯田橋の歯医者-飯田橋エトワール歯科医院の顎関節症

歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)があるからといって、必ず顎関節症になるわけではありません。ただし、筋肉や関節に加わる負担が大きい場合は、顎関節症の痛みに関係する可能性があります。
歯のすり減り、詰め物・被せ物の破損、朝のあごのだるさなどがある場合は、歯や修復物の状態もあわせて確認します。

歯ぎしり・食いしばり

 

噛み合わせとの関係

噛み合わせは、顎関節症に関係する可能性がある要因の一つですが、すべての顎関節症が噛み合わせの異常によって起こるわけではありません。
「噛み合わせを治せば顎関節症も必ず治る」というものではなく、症状の原因を確認しないまま歯を削ったり、被せ物や矯正治療によって噛み合わせを変更したりすることは避ける必要があります。

 

当院での検査と診断

飯田橋の歯医者-飯田橋エトワール歯科医院の顎関節症

治療を始める前に、まず何が起きているのかを確認します。

問診
症状が始まった時期、痛む場所、口の開けにくさ、関節音、症状が出る動作、外傷の有無、生活習慣、歯ぎしり・食いしばりなどについてうかがいます。

お口とあごの診査
開口量、開閉時のあごの動き、関節音・引っかかり、関節や咀嚼筋の圧痛、歯のすり減り・ひび、修復物の状態、むし歯・歯周病・親知らずの有無などを確認します。

画像検査
必要に応じてレントゲン撮影や歯科用CTを行います。
※関節円板や関節内の軟らかい組織はレントゲンやCTでは判別しにくいため、詳しい評価が必要な場合はMRI検査などが可能な専門医療機関へご紹介します。

 

顎関節症と似た症状を起こす病気

あごの痛みや開口障害は、顎関節症以外でも起こります。

むし歯・歯の根の炎症・歯周病

親知らずの炎症

顎関節脱臼・外傷(骨折など)

神経痛・口腔顔面痛

顎関節周囲の感染・腫瘍

関節リウマチなどの全身性疾患

耳や鼻の病気・頭痛に関連する病気


診査の結果、顎関節症以外の病気が疑われる場合は、歯科口腔外科や医科の専門診療科への受診をご案内します。

 

治療の基本——元に戻せる治療から始めます

顎関節症の初期治療では、元に戻すことのできる可逆的・保存的な方法を優先するのが基本です。
当院でも、症状や病態に応じて次の治療をご提案します。すべての治療を一律に行うのではなく、必要なものを選択します。

 

病態の説明とセルフケア

まず、現在どのような状態なのかをご説明し、顎関節や筋肉への負担を減らす方法をご案内します。

痛みが強い時期は、かたい食品やガムを避ける

食品を小さく切り、大きく口を開けない

あくびの際に口を大きく開けすぎない

頬杖をやめる・長時間のうつむき姿勢を見直す

上下の歯が接触していることに気づいたら離す

痛みを確認するために、何度も口を開け閉めしない

※必要以上に長期間やわらかい物だけを食べ続けると、かえって筋力が低下することがあります。食事内容や期間については、症状に応じてご説明します。

 

理学療法・運動療法

状態に応じて、筋肉のマッサージ、温罨法や冷却、ストレッチ、あごの動きを改善する開口訓練などをご案内します。
急性期の強い痛みがあるときに、自己流で強くマッサージしたり、無理に口を開けたりすると症状が悪化する可能性があります。医療者の指導を受けて、症状に合った方法で行うことが大切です。

 

薬物療法

飯田橋の歯医者-飯田橋エトワール歯科医院の顎関節症

痛みが強い場合には、消炎鎮痛薬などを使用することがあります。
持病、アレルギー、服用中のお薬、妊娠・授乳の有無などを確認し、状態に応じて処方します。用法・用量を守って服用してください。

 

スプリント療法

飯田橋の歯医者-飯田橋エトワール歯科医院の顎関節症

スプリントは、主に睡眠時に装着する口腔内装置です。上または下の歯列全体を覆い、歯の接触を均等に調整することで、顎関節や咀嚼筋に加わる負担の軽減を図ります。

日本顎関節学会の診療ガイドラインでは、成人の筋痛または関節痛を伴う顎関節症の初期治療として、自己開口訓練とスタビリゼーション型口腔内装置が提案されています。(※「弱い推奨・エビデンスの確実性は非常に低い」という位置づけであり、すべての方に効果があるわけではありません)

スプリントは、歯ぎしり・食いしばりそのものを必ず止める装置でもありません。適切に作製・調整されていない装置や、長期間確認せずに使用している装置は、歯や噛み合わせに悪影響を与える可能性があります。装着後も、適合、噛み合わせ、破損、症状の変化を定期的に確認します。

 

スプリントと睡眠時無呼吸について

顎関節症に使用するスタビリゼーション型スプリントは、睡眠時無呼吸の治療用装置とは異なります。
スタビリゼーション型スプリントは、適切に使用していても睡眠中の呼吸状態に影響する可能性が指摘されています。
大きないびき、睡眠中の呼吸停止、日中の強い眠気を指摘されている方は、装置を作製する前に必ずお申し出ください。
必要に応じて、呼吸器内科、耳鼻咽喉科、睡眠外来などでの検査をご案内します。

閉塞性睡眠時無呼吸と口腔内装置

 

顎関節症の症状改善を目的とした咬合調整は行いません

当院では、顎関節症の症状を改善することだけを目的として、天然歯を削る咬合調整は行いません。
顎関節症患者に対する初期治療として、症状改善を目的とした咬合調整は行わないことが、日本顎関節学会の診療ガイドラインで強く推奨されているためです。

これは、顎関節症とは別の歯科的な問題に対する調整まで否定するものではありません。例えば、詰め物・被せ物を装着した直後から特定の歯だけが強く当たる場合や、歯周病、咬合性外傷、不適合な修復物などに対する処置が必要な場合は、目的とリスクをご説明したうえで適切に対応します。

 

受診・専門医紹介の目安

顎関節症の多くは時間の経過とともに改善するとされていますが、痛みや開口障害が続くと、食事や会話など日常生活に支障をきたすことがあります。
次のような場合は、早めに歯科・歯科口腔外科を受診してください。

痛みが強い、または数週間以上続いている

口が開きにくく、食事や歯磨きに支障がある

症状が徐々に悪化している

急に口が開かなくなった

あごをぶつけた後から痛みや噛み合わせの変化がある

スプリントの使用後に痛みや噛み合わせが悪化した

 

緊急性が高い場合・他の病気が疑われる場合

次のような場合は速やかに歯科口腔外科または適切な医療機関を受診してください。

口を開けた後、閉じられなくなった

あごや顔が大きく腫れている/発熱を伴っている

安静にしていても強く痛む

顔や口の周囲にしびれがある

突然噛み合わせが変わった

強い頭痛や神経症状を伴う

また、同じ治療を3か月程度続けても改善がみられない場合は、専門施設や専門医への紹介が望ましいとされています。ただし、症状が悪化している場合、診断がはっきりしない場合、他の病気が疑われる場合は、3か月を待たずにご紹介します。

 

よくあるご質問

Q顎関節症は何科を受診すればよいですか。
Aまずは歯科・歯科口腔外科へご相談ください。診査の結果、耳鼻咽喉科、神経内科、頭痛外来、整形外科などでの診察が必要と考えられる場合は、適切な診療科をご案内します。
Q市販のマウスピースを使ってもよいですか。
A顎関節症に使用するスプリントは、お口に合わせて作製し、歯の接触状態を細かく調整する必要があります。適合や噛み合わせが合っていない装置は、歯や顎関節への負担を増やす可能性があります。まず診察をお受けください。
Qあごが鳴るだけで、痛みはありません。治療が必要ですか。
A音だけで痛みや開口障害がなく、日常生活に支障がない場合は、経過をみることもあります。ただし、急に音が変わった場合や、引っかかり、痛み、口の開けにくさを伴う場合はご相談ください。
Q顎関節症は自然に治りますか。
A多くは時間の経過やセルフケア、保存的な治療によって改善します。ただし、症状が長く続く方や、他の病気が隠れている方もいます。痛みや開口障害が続く場合は診査をお受けください。
Q噛み合わせを治せば顎関節症も治りますか。
A顎関節症は複数の要因が関係するため、噛み合わせを変えれば必ず治るわけではありません。当院では、顎関節症の症状改善だけを目的として歯を削る処置は行わず、元に戻すことのできる治療から検討します。

 

あごの痛み・口の開けにくさはご相談ください

あごの痛みや口の開けにくさは、食事、会話、歯磨きなど日常生活に影響します。
飯田橋エトワール歯科医院では、まず症状の原因と現在の状態を確認し、セルフケア、理学療法、薬物療法、スプリント療法など、元に戻すことのできる治療からご提案します。

ご予約・ご相談は、お電話(03-3830-1500)またはWEB予約から承ります。